MVNO製スマートフォンもどきのリスク

具体的に言うとほぼスマホとかfreebit mobileの様な
データのみのDocomo MVNO SIM+インターネット電話+端末のセットで
維持費の安いスマートフォンとして売っている様なサービスの話。

これらの製品って、売り方的にこれ1台で済むものとして売っている様に見えるけど
普通の携帯電話と比べた時、「緊急時に使い物になるか」という点でやっぱり
安いなりのリスクがあると思うのです。

具体的には以下の点

1.緊急通報が出来る事が保証されていない
音声通話は出来るけれど、あくまで「インターネット電話」なので緊急通報は出来ない。
実際の網接続がどうなってるかは知らんので繋がるかも知れないけど、
繋がったところで通報先に発信端末の位置情報通知もされない。

2.基盤レベルの緊急速報が受信できない
DocomoとMVNO間では約款上エリアメールの受信はできるはずだけど、少なくとも端末側の対応が必要。
上の2つはサポート窓口レベルでは非対応をうたっている。
ゆれくるコールみたいなインターネット網で通知するアプリを導入すれば
一応の受信は出来るけど、インターネット経由の時点で遅延の可能性は十分にある上
MVNOの回線品質を考えれば信頼性は数段落ちる。

3.災害時伝言掲示板が提供されていない
これは上記2つに限らず、MVNO各社全く整備されていない。
元MNOの掲示板を利用することも出来ないので、NTT東のweb171辺りをユーザレベルで頼るしかない。

4.輻輳に弱い
災害時には一般の電話でも通話や通信が集中して輻輳することがあるけれど
これら端末の通話はあくまでインターネット電話なので、データ通信用帯域が混雑する影響をモロに受ける。
一般的な電話は発信制限が掛かっても繋がりさえ出来れば通話は問題なく出来るけど
インターネット電話の場合、継続的にパケットが流れてこなければ通話自体が使い物にならない。
これはMVNOがMNOから買っている帯域以上の通信が出来ないことから、災害時には顕著に現れる可能性がある。

 

維持費が月数千円安くなるなら、引き替えにするリスクとしては高いものでないけれど
3.11の時に携帯電話に期待され、実際に果たした役割を考えると
この辺りをきちんと説明して売られているのか、ちょっと疑問だったりする。
どちらもテレビCMまでやって「そういうのよくわかってない人達」にまでリーチされている以上
その辺りの役割ってしっかりすべきじゃないの?と思うのです。

※2014/10
なんか一部誤解されているようなので日本語の表記を多少変更。

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